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1.Fw190-D9 モックアップ 木取り・胴体

スレッド開設者 K_mars, 10月 24, 2021, 02:34:44 午後

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K_mars

ソリッドモデルの製作過程


ソリッドモデルを初めて作るとなると、何をどうすればいいのか分かりませんが、この図のような流れが一般的です。しかし、この他にも、各種道具が必要になります。制作の場所も決めないといけません。
今回は、故福田和様の制作記事を参照にしてソリッドモデルの作り方を書いていきます。
ということで、楽しい機種選定は、Fw190-D9で決まりです。資料となる本は、ネットの書店で探してみましょう。
図面も用意しましょう。ここでは、ソリッドモデルの標準的な縮尺である1/50にします。
この図面をもとに型紙を作りますので、何枚かコピーをとりましょう。


モックアップ 木取り

D型はA型の性能向上型として大戦末期に登場しましたので、殆どが本土防空部隊で使用されており実機の写真があまり残っていません。野原茂氏のエアロディテールにある現存実機の写真が大変参考になります。
D-9の最大の特徴は、エンジンの液冷化による環状ラジエターの搭載と重心バランスをとる為胴体後部に長さ50CMの延長材を組み込んでいる点です。
写真は各ブロックの材料取りの状態を示しています。胴体後部は一旦A型と同じに材料取りしてから所定位置で切り離して延長部材(スペーサー)を入れます。
引用材料となる木材(朴)に型紙で印を入れ、寸法通り切り出します。福田氏の場合には、鉛筆と油性ペンを併用されているようです。(注記:萩原)



胴体の部分①は、厚板を2枚貼り合わせていますが、これは、中心面がはっきりとするための方法です。プロペラを大きなブロック⑦で作るのは、福田氏の独特な方法です。この時点できっちりとした寸法出しをされています。
①胴体
②胴体延長部
③主翼
④水平尾翼
⑤主翼フィレット
⑥増槽
⑦プロペラ
⑧スピナー、ラジエーター



モックアップ 胴体
粗取りした胴体の材料ブロックを環状ラジエターの付くカウリング部、胴体中央部そして延長部材を入れる尾部の3ブロックに分割します。長さ1cmの延長部材も準備します。



胴体各ブロックをナイフ、ヤスリ、ペーパーを使って成形します。なお延長部材は垂直尾翼側に仮付けしておきます。
特にMG131機銃カバーの微妙な膨らみや意外に角ばった断面の後部胴体は写真を見ながら慎重に成形します。



胴体上部にあるMG131機銃の発射口に取り掛かります。先ず正確に位置を罫書きピンバイスで孔をあけます。ドリルは先ず0.7mm径を使用して下孔を作り、次にドリルを1.5mm径に変えてくり広げます。



そして細い丸ヤスリを使って孔をくり広げて行きます。所定の真鍮パイプが差し込める孔径になるまで慎重に作業を進めます。



出来た孔に真鍮パイプを差し込んで瞬間接着剤で接着します。
この後ヤスリでパイプを削り加工するのでしっかりと固定接着しておく必要があります。



パイプが完全に接着固定されたらヤスリを使って上半分を削っていきます。すなわち胴体表面のカーブに沿うようになるまで慎重にヤスリをかけて行きます。これでMG131から発射された銃弾の通り道が出来上がりです。
次に操縦席部分の孔をあけます、胴体上面と下面の両方から彫刻刀を使って慎重に掘っていきます。



尾輪収納部は実感をだすために胴体を木型にしてプラ板でヒートプレスして作ります。プラ板の厚みを考慮して実際より尾端に近い側を木型にします。



尾輪収納部のヒートプレスガ出来たら所定位置を切り欠きます。
そしてプラ板で型取ったものを接着します。



主脚収納部の中央部はエンジンの後下部の直後にあるのでエンジンの一部や配管、配線類が見えます。
これをそれらしく再現するためにエンジンの一部及び付属部品を取り付けます。そのための穴を操縦席部と同じ要領で掘っておきます。



過給器空気取入口は小さい部品のため加工がやり難いので不要になった筆の柄に瞬間接着剤で固定して削り加工とペーパーかけを行います。



成形が終わったら吸入口に真鍮パイプを差込んで瞬間接着剤で固定し、胴体への取付用に真鍮線を差込んで固定します。
そして胴体の所定位置に取付用の孔をあけて仮取り合いしてみます。




エンジン・カウリングに続く
ソリッドモデルは永遠だ!
Member of "Solid Model Memories"